絵が重くてすいません
「かーずまっ!」
そう言うと振り返る一馬の髪が
おちてくる雨のしずくを跳ね返してぴかぴかする。
俺の髪がぬれるとびちょってなんのに
あいつの髪はサランラップみたいにぴかってするんだ。
毛先からしたたる水玉もおもちゃのビー玉みたいに
光を反射してきらきらしながら地面に消えていく。
ああ楽しい 雨なんて
一馬は「遊べないから雨なんて」って文句言ってるけど
雨できらきらする一馬を見るのが楽しいから
俺は雨だってお前といると楽しい。
ただの落ちて来る水がビー玉に見えるんだ。
雨音で周りが静かだから一馬の小せえ声だって全部聞こえるんだ。
お前の髪がいつもより好きになる、
雨が、水色の花びらに見えちゃうんだ。
んな事言ったら苦笑混じりに 馬鹿 とか言われるんだろうな。
おかしいなら笑ってもいいんだぜ?
その笑った顔も好きなんだからな。
雨を水色の花びらに見立てて、リッリカルわかさな〜
この二人がいれば雨なんて教会に降り注ぐライスシャワーに見えるわよ!